サラリーマンだから朝は早いし、日中は仕事、夜も遅くまで起きてられないからFXを始めたいけどいつのタイミングを狙って取引すれば稼げるのか分からない。
今回はこんな疑問にお答えしていきたいと思います。
仕事が終わって寝る前まで、欧州時間がゴールデンタイム
サラリーマンの1日の中で唯一自由な時間は仕事が終わったあとです。
もちろん、日勤でなければ時間帯は違いますので、この記事ではサラリーマンを中心に夕方17時以降に時間があるという前提でお話していきます。
結論は欧州時間のトレードが一番値幅が狙えます。
押さえておくべき3つの市場
FXは日本でトレードしている限り、土日以外は24時間休みなく市場は開いており、いつでも取引することができます。
そのため、株などと違い、稼ぎやすいとも言われていますが、いつでも稼げるかというとそうではありません。
現実的に取引する主戦場としては次の3つです
・東京時間
・欧州時間(ロンドン時間とも言う)
・NY時間
・東京時間
9:00~15:00までの時間帯を言います。私たち日本人には一番なじみやすいですよね。
朝の始業から銀行は15:00に閉まりますのでそれまでの時間帯と覚えておけばいいです。
・欧州時間
16:00~24:00までの時間帯を言います。ただし、冬については1時間遅くなり、17:00~25:00までとなります。前者を夏時間、後者を冬時間と言います。
欧州全体なので時差があるので上記時間の少し前から動き出し、夜にかけてどんどん市場が活発になっていきます。
・NY時間
21:00~6:00までの時間帯を言います。冬時間は1時間遅くなります。
NY時間も取引は活発です。朝起きてチャートを見るとかなり値動きがある時があります。
NY時間もダイナミックな相場のためできればこの時間帯にも取引したいところですが、我々サラリーマンは仕事があります。
夜更かししていると本業に影響が出てしまいますので、ほどほどにしないといけません。
この3つの時間帯を押さえておけば問題ありません、もちろん世界には香港やオーストラリアなどにも市場があるため世界一周時差によって市場が開く時間が変わることで24時間取引ができるというわけです。
なぜ欧州時間がいいの?
欧州時間はゴールデンタイムと言いましたが、それではなぜこの時間がいいのか。
理由は「取引量が多いから」「値動きが大きくなるから」です。
論より証拠です。
上のチャートのローソク足を見て下さい。
東京時間のローソク足は一つひとつが小さいのが分かりますよね。
東京時間の特徴は大きなトレンドが発生しづらいということです。
もちろん、トレンドが発生していればその方向に動くこともあるので全く動かない市場というわけではありません。
17:00辺りからのローソク足に注目すると、一つのローソク足が大きいのが分かりますよね。
これが欧州時間、NY時間です。
FXは為替差益によって利益を生み出すものです。一定の値動きがないと稼ぐことができないのです。
だからこそ、サラリーマンとしては日中仕事している時間はそもそもチャートが動かないので割り切って大丈夫です。
トレードは仕事が終わってからにしましょう。
たまに、日中トイレに籠ってトレードをしているサラリーマンがいると話を聞きますが、日中にチャートを見ても良いことはありません。
早朝、お昼でしっかりとチャートを分析、東京時間の値動きを意識すべし
それでは、「仕事が終わった~さぁトレードしよう!!」「っお、一気に上昇してる!!このまま値動きも出るしここで買えば一気に上昇するでしょ!!」
と言ってトレードするとどうなるか、もちろん上手くいくこともあるでしょう。
しかしながら、必ず経験するのが上昇すると思ったら今までの勢いが嘘かのように下落し、含み損を抱えることになります。
すると、「やばいこのまま下がっていってしまうから損切りしよう。」と言って、損切りして損失が確定します。
このように、勢いでトレードすると良いことはありません。私も何度も経験してきました。
そこで、おすすめしたいのがしっかりと朝やお昼の時間でチャートを見てチャート分析をしてください。
東京時間の動きを見てこれからどういう流れになりそうかを考えることが必要です。
なぜチャートを見なければいけないのか。
それは、飛び乗りでポジションを持ったり、根拠がないままトレードしないように日々訓練するためです。
FXはチャートを一瞬見てエントリーして勝ち続けることができるなんて甘い考えは持たない方がいいです。
楽に稼げたら今頃全員が億万長者ですよね。
だからこそ、どういう動きになったら買いと売りどちらが優位性があるか、どこでポジションを持つといいのか、エントリーしたらどこら辺まで動きそうか、逆にどこまで来たら損切りしないといけないかを考えてからでないとトレードしてはだめです!!
欧州初動に注意、ダマシが起きやすい!!
それでは、いざ欧州時間に入りチャートも落ち着いてしっかり分析しました。
これから下落するシナリオを立てたとします。
「よし、売りで入ろう。あれ?勢いよく上昇してないか?東京時間で発生したレンジも上へ抜けてる、自分のシナリオと逆だ、ここでエントリーしないと乗り遅れてしまう・・・やっぱり買いで入ろう!」とロングすると、
「よし、良い所で入れたぞ、含み益が5pipsだ、このまま上がってけーーー、あれ、下がってきちゃった、待って含み益がなくなりそう、あれマイナス5pips・・・10pips、だめだ損切りしないと・・・。」
これがダマシです。
この損切りで勢いがついて一気に下落していく。こんなことがFXでは頻繁に起こるので注意が必要です。
なぜ、ダマシが起こるのか。ここは詳しく説明すると長くなるのでまた別の記事で説明します。
簡単に説明すると、機関投資家が自分たちの思惑の方向に持っていくための燃料にするために個人の投資家を一度反対方向に流れが行きそうと見せかけて飛び乗りさせて一気に大量の注文を入れて逆方向へ動かします。
すると、慌てた個人の投資家は損切りします。
この損切りというのは、例えば上の例のように個人が慌ててロングの注文を入れて、その損切りというのは買いの反対の売り注文になります。この売り注文と機関投資家の新規の売り注文が重なって大きな下落の動きになっていきます。
具体例をお見せします。
先ほど出していたチャート画面です。これは【30分足】ですが、上の〇で囲んだところが「ヒゲ」になり、陰線となっていますね。
このヒゲというものは30分の間に一度ヒゲの先端まで上昇したけど、そのあとすぐに切り返して下落、結局この30分のローソク足一本の始値よりも終値が下にきたということです。
そして次のローソク足では大きな陰線となっていますね。
これが典型的なダマシの例です。
相場が上昇すると思って、個人の投資家が上へ抜けたあとに追っかけで買ったあとに、大きな売りの注文を入れて一気に下落させるとこのようなローソク足になります。
このように欧州の初動の時間ではダマシが起きるので飛び乗りでエントリーしないことが非常に重要になってきます。
まとめ
インターネットやSNSで有名な専業トレーダーのように早く自分もなりたいと思って焦るといいことはありません。
また、サラリーマンは時間が限られているということ、専業トレーダーに比べたらかなり不利な状況ということをしっかりと分かっておく必要があります。
そもそも専業トレーダーや機関投資家などプロがいるフィールドに少年サッカーの選手が試合に参加しているようなもの。これがFXの世界です。
ただ、全く勝てないわけではありません。仕組みと戦い方をしっかり学べば少しずつ勝てるようになると思います。
今回は欧州時間にフォーカスして説明してきました。
ここから、更に慣れてくればそれ以外の時間帯、例えば朝の時間や、日をまたいでポジションを持つなど、他の手法も勉強して自分の幅も広げることも可能です。
まずは基本を学んで無理せず勉強していきましょう。